人気ブログランキング | 話題のタグを見る

とらたん めもりぃず


リアルな話が多いですよねw ロゴの感想もまってますw
by happy-torachan
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

野良猫物語 No4

■前文■
暇だから更新するんですよw
さて・・。もしかしたら、初めて読む人もいるかと思います。
そんな人は

必ずNO1から読んでくださいね?
意味わからなくなりますからw

さて、今回は別れです。
たいしていい別れじゃないです^^;
それじゃ書こうかな。


■四話「野良猫 離れ離れ」■

野良猫は、私立を希望しなかった。
元々やる気のない野良猫は、私立をすべり止めでうけ、
もしそこに受かり、公立に落ちたとしても
私立に行く気がなく、どうせ辞めるからと考えていたからだ。
なのに担任とは、野良猫の心配なのかおせっかいなのか、
私立を受けろ、と何度も言う。
野良猫は意思を貫いて、公立一本で行くことを、決めた。

ある日、メス猫と話をしていたときだ。
野良猫はメス猫の進路先を訪ねてみた。
「○○女子高等学校」
野良猫は一通り付近の高校は調べていたが、
女子高等学校があるのは、ほんの数件。
そのどれにも聞いたことのない学校だった。

「東京の学校なんだ」

それを聞いたとき、野良猫は少し戸惑った。
野良猫の脳裏を、一つの言葉がかすめた。
会えるのか。
野良猫は、ここから通うのか、たずねた。
だがそれは、聞いてはならない答えだった。

ここからじゃ数時間かかっちゃう・・。
家族で東京に移住するんだ。
だから・・。

野良猫は衝撃をうけた。
ここまで心を開けた仲間が、卒業と同時にいなくなってしまう。
中学生のお金で東京に行くなど、帰ってこれなくなる。

二匹は黙りこくった。
太陽は赤く夕日になり、学生も少なくなった学校。
そんなとき、メス猫が口を開くのだった。

もうこっちには戻らないかもしれない。
だけど、とらは頑張ってね?
私がいなくても、また孤独にならないでね?

野良猫のことを「とら」と呼んでよかったのは、
そのメス猫だけだった。
自分の心が開ける人だけに、呼んでほしかった。
野良猫は不安だった。
このメス猫がいなくて、本当に大丈夫だろうか?
自分はそこまで強くなっただろうか?

野良猫はメス猫に軽く頭を叩いた。
よく野良猫が、メス猫が落ち込んでいるときにする仕草だった。
とらは中学生で、家族以外に見せなかった涙を、
いま見せてしまった。


野良猫は決心した。
高校で、きっと孤独の扉を切り開くと。


野良猫は、推薦で合格した。
メス猫も、難関だったその女子高校に、見事合格した。
人が来ないと思った野良猫の高校には、
11名の応募者がいて、そのうち9名が合格した。
少し嫌な気もあったが、野良猫は耐えた。
約束のため。

卒業式。
そのあとで、野良猫とメス猫はあった。
だが、そこで会話をすることはなく、
一言で去った。

「元気でね」

野良猫は、去っていくメス猫を、少ししか見送ることはできなかった。
野良猫は家に帰り、丸くなった。
この涙は、ここで終わり。もう二度と流さない。

中学生は終わった。
4月。野良猫は新しい校門をくぐった。
ここで自分は変わる。
いや、変えようと意気込み、
高校生活をスタートした。


■今回のあとがき■


長い(・ω・)
ふふ、まぁいいじゃないか。
これで高校生活のスタート。

これで終わりとおもった?
実は野良猫物語、まだまだたくさんあるんですよ。

高校で変わろうと意気込む野良猫。
しらない人が多いところで、なんとか友達を作る。
だが、そこで間違った道をとってしまう。
そこで追われる野良猫・・。まぁこれは
あとにしましょう^^

次回は高校最初、また再び「出会い」でしょうかねw^^

by happy-torachan | 2006-04-06 02:26 | Stray Cat Story
<< エイプリル 野良猫物語 No3 >>